2007/09/08

ファイト・クラブ

ファイト・クラブ [ベスト ヒット プレミアム] チャック・パラニュークの同名タイトルの小説の映画化ですが、男たちが夜な夜な集まってファイトするうち、エスカレートしていく話だと思っていたので、あんまり興味がなかったんですよね。たしかにあらすじはそうなんだけど、そういうことだったのかーと意表をつく部分があって、思っていた以上におもしろかったです。

 エドワード・ノートン演じる主人公は、大手自動車メーカーでリコールを担当する会社員。北欧家具をそろえた部屋、ブランドもののスーツに靴。そんな彼が不眠症になり、思うところあって、癌など難病患者の会を渡り歩く。それで不眠症は解消したかに思えたが、自分と同じく、患者になりすまして会に参加するマーラと出会ったことから、ふたたび不眠症に逆戻り。

 そんなとき、自宅が火事に遭い、知り合ったばかりのテイラーという男の家に転がりこむ。ふとしたことから殴り合う爽快感を覚えたふたりは、やがて一定のルールのもとで殴り合うファイト・クラブを設立。やがてテイラーは暴走をはじめ――。

 ノートン演じる名無しの主人公の語りで進んでいく物語は、スタイリッシュで新感覚で、すごく好みでした。暴力を肯定する話というふうにとらえる人もいると思うし、わたしも途中までそう思っていたのですが、あのサプライズな展開に考えが変わりました。といっても、暴力反対な話でもないんですが。(^^;) ノートンもよかったけど、テイラー役のブラッド・ピットもかっこよかった。べつに好みのタイプじゃないけど、こういう、ちょっとあぶない役を演じるプラピってすごく好きなんですよね。似合ってると思うし。

 原作も読んでみようかなあ。

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