2007/04/15

『幸せになるためのイタリア語講座』

幸せになるためのイタリア語講座 デラックス版 タイトルの“イタリア語”に反応して(^^;)、思わず録画。デンマークのコペンハーゲンを舞台に、6人の男女が幸せをつかむまでを描いたもので、その6人をつなぐ役割を果たしているのが市役所でのイタリア語講座というわけ。

 6人はとりたてて美形じゃないし、個性的でもありません。どちらかと言えば、みんな不器用で世渡りが下手、しかもそれぞれ大なり小なり問題をかかえている。要するに、どこにでもいる普通の人なんです。そんな人たちの日常が淡々と描かれるのですが、これが不思議と引き込まれちゃうんですよね。たぶん、ドキュメンタリーを思わせるような撮り方のせいだと思うんですが、調べたら、これ、「ドグマ95」に認定されている映画でした。

「ドグマ95」って、映画にくわしい人には常識なんでしょうが、わたしが知ったのはつい数年前。しかも仕事の調べものの過程で、そういう運動があるというのを知っただけ。そのときは、“ドグマ”という言葉から、なんか小難しくて、玄人にしかわかんないような映画を作る人たちなんじゃないの、と勝手に想像してました。

 でも、この映画はわたしが思い込んでいたドグマ映画のイメージとは全然ちがう! で、もう一度ちゃんと調べてみました。要は、特殊効果を駆使するハリウッド映画とは正反対の手法で撮るというだけのことだったんですね。「ドグマ映画」と認定されるには、スタジオでのセット撮影禁止や照明効果の禁止、効果音もだめ、カメラは必ず手持ちであることといった10箇条からなる「純潔の誓い」が守られていなくてはならないのですが、べつにそれもガチガチに守る必要はないらしく、あくまでその精神にのっとって作られていればOKのようです。

「ドグマ95」のサイトはこちら

 それにしても、どうしてイタリア語だったのかなあ。けっきょくよくわかんなかったけど、最後にヴェニスに行くシーンがあったからいいか。(^^;)

ラベル: