2008/03/02

『トム・ヤム・クン!』

トム・ヤム・クン! プレミアム・エディション CGなし、ワイヤなし、スタントなし、早回しなしのアクションで楽しませてくれた『マッハ!』につづく、トニー・ジャー主演第2弾。ようやく見ることができました。

 物語は前作と基本的には同じ。『マッハ!』ではトニー・ジャー演じる若者が、盗まれた仏像(の頭)を取り返すために都会におもむく話でしたが、今回、彼が追うのはじゃなくて。(^^;) 国王に献上しようと大切に育ててきた象を盗まれたトニー・ジャーが、犯人を追ってなんとオーストラリアへと飛びます。

 前作がヒットしたおかげか、かなーりお金をかけてますよね。トニー・ジャーが悪いやつと闘う場面以外にも、ボートによる追跡など、スリル満点の派手なシーンがてんこもり。でも、屋内のセットはかなりチープだったかな。(^^;) わざと壊れやすくしてあるのでしょうが、ベニヤで作りましたというのがひと目でわかっちゃうんですよね。 そのへんがタイらしいなあ。

『マッハ!』では田舎を食い物にする都会という構図が背景にあったけど、『トム・ヤム・クン!』はそれにプラス、絶滅危惧種の売買というテーマも盛りこまれています。とはいえ、やはり見どころはアクションシーンであることに変わりありません。むちゃくちゃでかくて強そうな相手を、トニー・ジャーがばったばったと倒していく場面は爽快そのもの。ハリウッド的に考えれば、もうちょっと脚本を練って、整理したほうがいいのかもしれませんが、きっちり作りきれていないところが良さだったりもするんですよね。

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